確定申告

【確定申告】スマホで電子申告(e-tax)する際に必要・準備する物

平成31年(2019年)1月より、電子申告(e-tax)の利用手続きが以前より便利になりました。

e-taxとは、確定申告などの国税に関する手作きをインターネット等を利用して電子的に手続きが行えるシステムのことをいいます。

確定申告の申告期限(3月15日)付近になると、税務署は非常に混み合います。電子申告(e-tax)を利用すれば自宅のPCからでも申告が出来るようになります。

今回の記事では、電子申告(e-tax)の利用手続きの変更点とスマホでの確定申告をする際に注意すべきポイントなどを紹介していきます。

平成31年1月からe-taxの利用手続き変更点

以前までは電子申告(e-tax)をするにはマイナンバーカード方式と呼ばれ、以下の2つが必要でした。

マイナンバーカード方式

  1. マイナンバーカード
  2. ICカードリーダーライタ

マイナンバーカードは、発行するのに手間もかかり普及率もあまり伸びていない状況です。(平成30年7月1日現在 人口に対する交付枚率11.5%)

そのため、個人で確定申告される方の電子申告(e-tax)の普及割合もあまり伸びていない状態だと思われます。

そこで、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及されるまでの暫定的な対応として、ID・パスワード方式で申告出来るようになりました。

このID・パスワード方式で申告するには、以下の2つが必要となります。

ID・パスワード方式

  1. ID(利用者識別番号)
  2. パスワード

このIDとパスワードを発行するには、事前に管轄の税務署に行く必要があります。運転免許証など本人確認できる書類を持参して税務署の職員の方と対面し、本人確認を行った後に発行されます。

マイナンバーカード方式→ID・パスワード方式も可能

今までマイナンバーカード方式を利用していた方でも、ID・パスワード方式を利用するも出来ます。平成31年(2019年)1月よりマイナンバーカードとICカードリーダライタを使用して、自宅のPCから利用開始届出書を送信することで、利用できるようになります。

ID・パスワード方式はあくまで暫定的な対応なので、マイナンバーカード方式からID・パスワード方式に移られる方は、非常に少ないと思われます。

ID・パスワード方式の注意点

ID・パスワード方式だけでは、不便なところもあります。税務署から送られてくるお知らせや、メッセージボックスに保管されている受信通知(申告履歴や送信結果など)を確認するにはマイナンバーカード等での認証が必要となります。

ID・パスワード方式を利用すればスマホで申告が可能

先ほど、紹介したID・パスワード方式を利用することにより電子申告(e-tax)での申告が出来ます。

ただし、スマホでの申告は以下の方が対象となります。

給与所得者(年末調整を受けている)の方で、医療費控除又はふるさと納税などの寄付金控除を適用して申告される方

電子申告で送信する際は、源泉徴収票などの添付書類は提出不要です。(自宅で保管義務はあります)

決算書を作成する必要がある個人事業者の方などは、今まで通りPCで電子申告(e-tax)する必要があります。スマホだけで申告できるのは、比較的簡単な確定申告だけのようです。

まとめ

スマホで確定申告する際のポイント

・事前に税務署に行き本人確認をし、ID・パスワードを発行してもらう

・スマホで確定申告できるのは、年末調整を受けている方で医療費控除やふるさと納税などの寄付金控除の適用して申告する方

・スマホでの確定申告は決算書の添付はできない

・ID・パスワード方式は、あくまで暫定的な対応

以上が、電子申告(e-tax)の利用手続きの変更点とスマホでの確定申告をする際に注意すべきポイントになります。

国税庁参考リーフレット